マクラーレンがようやく、ケビン・マグヌッセンの2014年加入を正式に発表した。セルジオ・ペレスの後任となる21歳のマグヌッセンは、フォーミュラ・ルノー3.5の今季チャンピオンで、来年のF1デビューを決めた。
1カ月以上にわたりさまざまな推測が渦巻いていたが、13日(水)の夜にペレスがチーム発表に先駆けてマクラーレンからの離脱を発表。これを受けてチーム側は14日(木)にドライバーの正式発表を行った。マグヌッセンはマクラーレンの若手ドライバープログラムのメンバーで、今年はシミュレーターに乗りながらテストに参加していた。これから彼はF1最大級のチームで、2009年のワールドチャンピオン、ジェンソン・バトンと並んでデビューするという大きなステップアップを果たすことになる。
「マクラーレンでF1デビューできることが決まり、うれしくてたまらない」とマグヌッセンは述べた。「シンプルに言おう。このチームは最高だよ。小さな子供の頃から、マクラーレンでドライブすることが僕の夢だった。人生のすべてをマクラーレンのF1ドライバーになるために捧げてきたと言っても大げさじゃない」
「マクラーレンの人たちのことはものすごく尊敬しているし、みんなに"ありがとう"と言いたい。特に、僕にこのチャンスを与えてくれたマーティン(ウィットマーシュ/チーム代表)と上層部の人たちに。みんなのことは絶対に失望させないよ!」
「同時に、僕はジェンソンというまさに理想のチームメイトを得た。彼はとても速いし、経験も豊かで、技術的な能力も素晴らしい。僕もいつか彼のようにF1ワールドチャンピオンになりたいと思っている。彼からできる限り多くのことを学びたい」
ちょうど1年前にマクラーレンでペレスを育て上げると述べていたウィットマーシュは、マグヌッセンのレースドライバーとしてのチーム入りを歓迎し、ペレスへの感謝を述べた。
「ケビンが仲間入りしてジェンソンと共に2014年のマクラーレンのF1レースドライバーに決まり、うれしく思う」と彼は述べた。「ドライバーの決定は2014年シーズンに向けて引き続き組織の強化に努めるわれわれにとって重要なステップだ」
「来年は、F1では長年経験していないほど最大級の技術的変化を目撃することになる。どのチームもマニュファクチャラーも、そうした新しいチャレンジに最大限適応するために限界へのプッシュを求められる。レースに勝てるジェンソンのスピード、知性、駆け引きのうまさは、長くマクラーレンの重要なアドバンテージとなってきた。また彼の開発ドライバーとしてのスキルと、比類なき技術的フィードバックは、この冬と新年の新しく複雑な技術的フォーミュラにおいても同様に貴重なものとなるはずだ」
「ケビンもまた非常に才能豊かで意欲を持っており、大いに期待している。われわれのF1マシンをテストするたび、彼は非常に速く理論的な取り組みを見せ、そのフィードバックは一流だった。さらに、今年のフォーミュラ・ルノー3.5シリーズでの勝ち方は本当に傑出していた。天性の速さだけでなく、チャンピオンシップを戦う中で成熟度を増し、それを組み立ててやり遂げる能力を示した」
「最後だが重要なこととして、この場を借りてチェコ(ペレス)への感謝を述べたい。彼は難しいシーズンに大きな成長を見せた。それは最近の連続ポイント獲得に表れている。彼は皆に愛される優れたドライバーだ――速く、好戦的――2014年もそこから着実に前進するだろう。マクラーレンは彼の未来の幸運を祈っている」