セルジオ・ペレスは13日(水)、『Twitter(ツイッター)』のアカウントおよび個人の公式サイトを通じて公開書簡を発表、来年はマクラーレンでドライブしないことを明かした。
まだ正式に公表されてはいないが、ペレスはマクラーレンの育成ドライバーであるケビン・マグヌッセンと交代させられるともっぱら。今回、公開した書簡の中でペレスは「優勝を争えるような可能な限り最善のパッケージを手に入れられるよう将来を考えていく」と述べている。
これを受けてマクラーレンも声明を発行し、チーム代表のマーティン・ウィットマーシュはペレスへの感謝を示すと共に、後任ドライバーはまだ契約がまとまっていないと主張した。
先のインドGPではペレスが2014年について他チームとは話し合っていないと語っていたことから、ペレスのマクラーレン残留は濃厚と考えられていたが、チームを離れることになり新たな行き先を見つけなければならない。
現在、レースシートに空席があるのはロータス、フォース・インディア、ザウバー、ケータハム、マルシャだ。
【ペレスの書簡全文】
「まず、今シーズンにマクラーレンと共に過ごす機会を与えてくれたことを感謝したい。F1で最も競争力の高いチームの一角に加われたことは僕にとって誇りであり、少しの間だったけれど後悔はひとつもない。チームのために常にベストを尽くしてきたけれど、それでも自分がこの歴史的なチームのために目標としたことは成し遂げられなかった」
「この後の2レース、特にオースティンでは良い結果を残せるようにがんばる。自分を応援してくれる皆に会うのを心から楽しみにしているし、彼らのエネルギーを感じながら彼らに自分の全力を見せられたらうれしい。母国や世界中にいる自分のファン一人ひとりに本当に感謝していると伝えたいんだ。彼らの応援には心から感謝している。ずっと僕のことを忘れずにいてくれる」
「今シーズンはマクラーレンでたくさんの新しい人たちに出会い、たくさんの良い友人もできた。チームの幹部からマーケティングやアカウンティング、エンジニアリングの各部門の皆やメカニックたち、ケータリングスタッフに至るまで、チームの一人ひとりに感謝している。僕にとってはたくさんのことが学べた」
「チームの今後の活躍を願いたい。僕はこれからもずっとマクラーレンのいちファンだ。その一方で、優勝を争えるような可能な限り最善のパッケージを手に入れられるよう将来を考えていくつもりだ」
「マクラーレンと今季の全パートナーのおかげで、絶対にあきらめないことが確実だとわかった」
【ウィットマーシュの声明全文】
「まず、われわれは親切かつ丁寧な声明を発表してくれたチェコ(ペレスの愛称)に感謝したい。また、2013年F1シーズンを通して優秀なチームメンバーであったことにも感謝している。まだ今年のグランプリが2戦残っており、われわれに共通する目標は残り2レースでできる限り多くのポイントを獲得することだ」
「チェコはマクラーレンで過ごす中で多くの友人に恵まれてきた。チームとして協力しながら、多くの彼のファンが集結するこのオースティンでは特にそうだが、あと2レースを通して良い結果を残して一年を締めくくられるよう彼を支えていくつもりだ。彼の今後の活躍を願うと共に、きっと多くの成功が彼を待っていることと確信している」
「来年のドライバーラインアップに関して話すと、2014年の契約はジェンソンを除き、まだどのドライバーとも交わしておらず、現時点でこれ以上公表することはひとつもない。状況に進展があれば、随時お知らせするつもりだ」