韓国GP決勝レースでマーク・ウェバーのマシンから炎が上がったのは、スピンしたエイドリアン・スーティルにぶつけられてオイルラジエーターが破裂したためと判明した。当初、ウェバーはKERSからの発火を疑っていたが、『Autosport.com』は漏れたオイルにエキゾーストで火が付いたと報じている。 ウェバーはペナルティによってスターティンググリッドを10グリッド下げられ、2度目のピットストップ後にはパンクチャーを起こし、最後は炎に包まれてリタイアに終わるという散々なレースだった。ターン3のブレーキングでミスを犯したスーティルがウェバーを巻き込み、そのダメージでマシンが火を噴いてしまった。 「すぐに火が出て、あっという間に勢いを増したんだ。消火担当のスタッフがそれほど遠くにいなくて良かったよ」とウェバーは述べた。「できればもう少し消火器の近くまで行きたかったんだけど、僕自身が早く降りたかったんでね。クルマの消火器で消そうとはしたんだ」
しかし、ウェバーのレースはその前から悪い方へ転がっていた。セルジオ・ペレスの右フロントタイヤがデラミネーションを起こし、そのデブリによってウェバーのレッドブルもパンクチャーを起こした。 「すごくいい状態だったのに、あれでレースが台無しになった」と彼は付け加えた。「僕はストップ直後のアウトラップでペレスのタイヤが破裂した。ツイてなかったし、タイヤトレッドのデブリを避けきれなかった。彼のパンクチャーはロックアップが原因だったって聞いたけど、タイヤのトレッドがなくなってしまうからロックするんだ。タイヤ摩耗が激しすぎて、深いブレーキングなんてできやしない。何もかもがペースマネジメントの世界さ。ドライバーたちはタイヤのことばかり気にしている」 「僕はできる限りのことをして3番手か4番手の位置まで取り戻し、最後はキミといいバトルをしていた。でも、ピレリタイヤ(のデブリ)でピレリタイヤをパンクさせるなんてね。すごい話だよ、まったく」