F1第13戦シンガポールGPの決勝レースで15位完走となったマーク・ウエーバーに、次戦韓国GPでのグリッド降格ペナルティが下された。
ウエーバーは、シンガポールGP決勝の終盤60周目、4番手を走行中にマシントラブルに見舞われスローダウン。最終周には出火したことからコース脇にマシンをストップさせ、チェッカーフラッグ後にフェルナンド・アロンソのマシンに同乗する形でピットへ戻った。
レーススチュワードはこの件に関し、「フォーメーションラップ開始後から最後の車両がパルクフェルメに進入するまでの間にマーシャルの許可なしにトラックに入った」ことがスポーティングレギュレーションに違反するとして、ウエーバーに戒告処分を下した。
そして、この戒告処分は、ウエーバーへの今シーズン3度目の戒告となるため、スポーティングレギュレーション18条2項により、次戦韓国GPでの10グリッド降格ペナルティが下ることとなってしまった。
スポーティングレギュレーション18条2項では、「同一の選手権シーズンの中で、戒告処分を3回受けたドライバーは、3回目の処分決定により、その競技会(レース)にて10グリッド降格の罰則を受ける。その3回目の戒告が、決勝レース中の事件に続いて課された場合、10グリッド降格の罰則は、当該ドライバーの次の競技会に適用される」と規定されている。
ウエーバーは今季ここまで、バーレーンGP決勝でのニコ・ロズベルグとの接触と、カナダGPのFP1で黄旗区間で十分に減速しなかったことにより、それぞれ戒告処分を受けていた。
今回の件に関しては、ウエーバーを乗せたアロンソにも「他のドライバーを拾うためパルクフェルメに戻る前にコース上でマシンを止めた」ことが「他のドライバーまたは他人に危険を及ぼす可能性のあるとみなされる方法での運転」にあたるとして戒告処分が下っている。
アロンソが停止しウエーバーが乗り込んだ際、メルセデスの2台が回避行動を強いられていたという。