全日本プロレスは5日、バーニングの秋山準、潮崎豪、金丸義信、鈴木鼓太郎、青木篤志が入団したことを発表した。また、和田京平レフェリーが名誉レフェリーとして復帰することも決まった。
新生・全日本は白石伸生代表の下、13人(選手10人・スタッフ3人)で再出発する。
<全日本プロレス新体制>
代表取締役社長:白石伸生
取締役:三阪 輝
取締役:佐藤智彦
取締役:井上博太
【所属選手】
諏訪魔
大森隆男
征矢 学
KENSO
SUSHI
秋山 準
潮崎 豪
金丸義信
鈴木鼓太郎
青木篤志
【スタッフ】
ボンバー斎藤(レフェリー)
木原文人(リングアナウンサー)
和田京平(レフェリー)
白石社長コメント【新体制発表会見】
6月 30日、両国大会を持ちまして馬場全日本、それを引き継いだ武藤全日本が終了し、新しい全日本が7月1日から始まります。これまで紆余曲折ありましたが、後楽園でごあいさつした通り、私の不徳のいたすところから分裂騒動に至り、業界関係者の皆様、私の発言で 傷つけてしまった新日本プロレス、長州力選手、業界全体にお詫び申し上げます。
まず私としてはお詫びからスタートした上で、これから新しい形の明るく楽しくより激しい全日本プロレスを作っていきたい。 そのためには旧体制の経営陣の方々ともいろいろな話をしてきましたが、最終的に折り合いがつかず分裂という形になり、ファンの皆様に大変申し訳なく思います。
プロレス業界をより発展的に、開放的に、新しいファンを増やし、力道山選手、馬場さんの時代から応援しているオールドファンの方にみていただきたい。新しい全日本で私はまだ一年生です。全日本を守りたいという強い意志を持った方々がここにいる選手、スタッフです。三冠チャンピオン・諏訪魔選手がまず残留を宣言してくれて、ここに参加いただいた選手・スタッフの皆さんは今回のタイミングでいろいろな駆け引きができたと思います。所属選手が少なくなるからもっといい待遇にしてもらう。そういう邪心が一切なく、待遇面で我慢しますと熱い思いも言っていただいた。馬場さんが作られた血、熱意、伝統がこれだけ多くのプロレスファンの方々に40年以上も脈々と受け継がれている。この伝統は私も守る価値があると決意を新たにし、新しい全日本を作っていきたい。
理想に掲げていた合議制を重視していきます。ファンの声を幅広く聞いて、いちベンチャーとしてこの業界を引っ張っていきたい。 リング上の戦いは激しいガチンコ格闘プロ レスが好きなものですから、激しいファイ トスタイルを追求してくれる選手だけが残ってくれたと安心しております。いずれ新日本プロレス、全日本プロレスは2大ブランドだと思っていますので、2強になる時代を築き上げることを目指した い。こちらにいらっしゃる選手の方々、バックで支えているフロントの面々の意見を聞き、よりいっそうプロレスを勉強しつつ、全日本の歴史、伝統をよりいっそう勉強した上で私が目指すプロレス業界の改革 を進めていきたいと思います。
また、武藤選手、あれだけ大勢の選手を引き連れたからにはぜひ成功してもらいたいですし、同じ業界にいるので、切磋琢磨し、5年後、10年後、交わることがあれば。
プロレスの原点というものは、渕さんともお話させて頂きましたが、街頭プロレスから始まって、感動を与えて、感謝の気持ちをお客さんに伝える。新生・全日本のキーワードは「感動」と「感謝」。この二つに尽きると思います。この二つを選手、フロントの方々は私の哲学をしっかり理解して頂いているので、リング上は安心 してお任せできるかなと。これから新しい全日本がどれだけスピーディーに立ち上がっていくか見届けて頂いて、バックヤー ド業務は我々、優秀な人材をどんどん送り込みつつ、ブランドを支えるために陰ながら支援した い。7月5日、全日本プロレスの新しい出発になります。7月8月も巡業が決まっており ます。選手を増強することも視野に入れておりますが、全日本の敷居は決して軽くあってはならない。フリー選手、外国人選手お問い合わせいただいていますが、明るく楽しくよりハードな私の理想とするプロレスを実践して頂ける選手にチャンスを与えていきたいと思っています。
また、プロレスファンの皆様に対しまして、一言お伝えしておきたいことがあります。9月、10月、11月とこの3ヶ月の巡業日程のうち、調整できるところで3会場ほど入場料フリー。ファンの方にも当面の間、新しい全日本、新しく立ち上がる武藤さんの新団体、2つ資金負担をかけることになりますので、東京に限らず3会場程度、入場料フリーという形でお客さんに還元したい。私の戦略ミスからこれほどの大騒動に発展したところがあります。私のミスを認めたうえで、二重のチケット負担にならないように、サポートさせていただきたいと考えています。
もともとオーナーに就任した時に言った通り進化、発展 していきます。ようやく大同団結する体制になりましたので、3年後のドームツアーに向けて一つ一つの巡業をこなしていくのが第一で、2強体制を目指していくために足場を固めていきたいと思います。7月、8月 は発表済みの通り行います。年内はより効率的なものを考慮しつつ、新しいファンを獲得するために、東北や九州シリーズ、関西シリーズと。
過去のデータをみていくと東海エリア、関西エリアには若干苦手意識があります。苦手を得意にしていく のが私の経営方針。営業を増員してでも、 関西は新日本さんの土壌のようですが、私も関西はいろいろ力を入れられるバックボーンがありますので。いい形で他の団体さんと競い合いつつ、巡業の日程も組み直したい。より激しいプロレスを目指すためには、これまで年間130試合ぐらいでしたが、激しさを追求するために巡業を少し減らすことも視野に入れつつ、3ヶ月先の巡業日程、マッチメークが発表できる体勢に8月には詰めていきたい。
和田レフリーに関しては、過去のいきさつ、ネット上でのデータを拾った上で、どういう形で辞められたのか。京平さんとお話した上で、 京平さんの人生は全日本を支えてきた。そ の功労者がこの機会に復帰するのはいいことだと思います。2年のブランクがありますので、基本的に全日本のレフェリングと、若手のレフェリーをこれから採用した上で作っていこうと思っていますので、そういう意味での名誉レフェリーという契約形態にさせていただきました。
諏訪魔コメント 【新体制発表会見】
ついに 全日本プロレス、新体制という節目を迎えることができ、今はワクワクしている気持ちです。これから僕自身、全日本が大好きで残留することに決めたんですが、これからの全日本プロレス、たくさん話してオーナーの考えは理解しました。今後、明るく楽しく激しい、この3つのコンセプト、原点回帰するのが重要だなと思いました。そして信頼あるプロレスを追求していきたいと思います。
今回、こういうことでこの場にレスラーが多数、スタッフが多数残って出席 して頂いたことに感謝ですね。ただこのメンバーの中に渕さんがいないのが僕の中で一つのテーマとして残ってるんでね。そこは引き続き、渕さんと話したい。
これからの全日本プロレス、若手をどんどん育てていって、下の世代をどんどん育てて戦う。そういうとこも目指していきたいと思います。
これからも全日本プロレスで一生懸命頑張らせていただきます!
秋山準コメント 【新体制発表会見】
今まではフリーという形で参戦させていただいていましたが、三冠が終わったあと諏訪魔選手から「今後もバーニングと戦っていきたい」という熱い言葉をもらい、白石さんからも話をもらい、これからは所属として盛り上げ、全日本という名前のもとに頑張っていきたいと思います。
もちろんリング上は戦いなので、バーニングは今まで通り戦っていきます。ファンの人に嫌な思いさせているので、それを取り除くために、夢を与えるために僕らは一生懸命戦います。
僕というと一回全日本から出てますので、もう一度、全日本という名前を裏切ることができなかったのもありますし。白石さんと話して、正直、最初はFACEBOOKなどでいろんなことがありましたが、話していく中で僕らにない感覚があって、これはもしかしたら面白いんじゃないかと思ったし、所属という話ももらってた。
一番は諏訪魔選手からリング上で戦っていきたいといわれたのが最後の背中を押した一撃ですね。
(白石社長からガチンコ格闘プロレスの言葉が出てきたが?)白石さんはガチンコという言葉をあまりご存じないと思います。話してる内容は、僕は理解してるんで大丈夫です。
潮﨑豪コメント 【新体制発表会見】
初めて来た時に言った『戦いを求めて来ました』という言葉は今も変わらず、自分たちが戦う場所はここだと思 います。
こういう新体制になり、所属になり、ファンの信頼を得られるよう、戦いを通して自分たちバーニングの生き様、そう いうものを見せられるように頑張っていき たいと思います。