フォース・インディアは12日、2014年のレースドライバーとしてセルジオ・ペレスの起用を正式に発表した。
マクラーレンを追われ、F1シート喪失の危機に瀕したペレスが、新天地フォース・インディアで再度その実力を証明するチャンスをつかんだ。
今季念願のトップチーム入りを果たしたペレスだったが、チームは表彰台すら獲得できずにシーズンを終えるなど、タイミング的にも恵まれず成績と同様に評価もダウン。シーズン終盤にはやや持ち直したものの、彼を支援するテルメックスマネーが滞るといったネガティブな噂や育成ドライバーのケビン・マグヌッセンの台頭もあり、名門マクラーレンのシートをわずか1年で失ってしまった。
この日、正式にフォース・インディアのレースドライバーに指名されたペレスは、先日チーム復帰を果たしたニコ・ヒュルケンベルグと共にリベンジの一歩を踏み出すことに。
またチームも、メキシカンの加入によって1500万ユーロ(約21億円)のスポンサーマネーを手に入れるとみられている。
一方、今季までレースドライバーを務めたポール・ディ・レスタとエイドリアン・スーティルはチームを離脱することが確実となったが、新たな移籍先等については両者とも未だに決まっていない。
ペレス&ヒュルケンベルグという新たなラインナップで新レギュレーションが導入される2014年を迎えることになったフォース・インディアは、今年始めにエンジンパートナーであるメルセデスと新契約を締結。来季は、同社から新V6ターボエンジンやトランスミッション、エネルギー回生システムおよび関連するシステムなど、完全なパワーユニットの供給を受けることになっている。