ライコネン、オースティンとブラジルを欠場

ムーンサルトプレス

2013年11月14日 23:18

キミ・ライコネンは再発した背中の問題で手術を受けるため、今週末のアメリカGPと翌週のブラジルGPを欠場し、今季二度とロータスで走ることはなくなった。

 ライコネンはザウバー時代のクラッシュに起因する背中の痛みで長年苦しんでいた。今年のシンガポールGPでそれが悪化し、当時ライコネンは週末を乗り切るため鎮痛剤を必要とするほどだった。今や医者が手術を勧めるに至り、今週オーストリアのザルツブルグで受けることを決めた。

 これはライコネンが来季復帰するフェラーリでシート合わせを行った数日後に発表されたため、手術の時期についてフェラーリの影響があったのではないかとも推測されている。来シーズンは大幅にマシンが変わるため、フェラーリ側は万全な状態で準備に入れるよう、ライコネンの手術を早めに終わらせたかったという見方がある。また、今季一切給料が支払われていないという報道と相まって、ライコネンにはメルセデス、フェラーリとコンストラクターズランキング2位を争うロータスを助けるつもりがないのではないかとの憶測も飛び交っている。

 ライコネンのマネージャーは、フェラーリが関与したといううわさにはまったく反応せず、「専門家の勧めもあり、手術は木曜日にザルツブルグで行われる。実り多い2シーズンを過ごしたロータスと、こういう形で終わってしまうのは残念だ。しかしこれ以上遅らせることはできない。2014年のスタートに向け、問題を取り除き万全の状態にするには今しかない」と語った。

 ロータスはライコネンの代役をすぐには発表しなかったが、リザーブドライバーのダビデ・バルセッキは候補に入っていると考えられる。もしくは来季の起用を検討しているレギュラードライバーを試す可能性もあるが、交渉の時間はあまりない。

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