東京・両国国技館
【G1 CLIMAX Bブロック公式戦】
〇永田裕志
(9分6秒エクスプロイダーオブジャスティス〜体固め)
×高橋裕二郎
※血しぶきをあげキラー永田が高橋裕二郎粉砕
【G1 CLIMAX Bブロック公式戦】
×鈴木みのる
(9分23秒エビ固め)
〇矢野通
※やはり相性が悪いみのるがまたも矢野通に敗戦でG1制覇の夢も散る
【G1 CLIMAX Bブロック公式戦】
×中邑真輔
(10分34秒ペイダート〜片エビ固め)
〇シェルトンベンジャミン
※思わぬ落とし穴中邑真輔がシェルトンベンジャミンに敗れる
【G1 CLIMAX Bブロック公式戦】
×カール・アンダーソン
(13分11秒プルマブランカ)
〇内藤哲也
※カール・アンダーソン絞殺でまさかの内藤哲也がBブロック1位.優勝決定戦進出
内藤「ああ。苦しかったぁ…」
――いよいよ来ましたね。
内藤「やっと来た。俺は、去年のくやしさも忘れてな いけど、おととしの決勝まで行って、中邑に敗れた。 あのくやしさも忘れてない。誰にリベンジじゃないん だ。このG1にリベンジなんだ。あと一つ、あと一つ勝 ってから、ゆっくり話します。…この夏の、主役は、 俺だ…!!」
【G1 CLIMAX Aブロック公式戦】
〇ランス・アーチャー
(14分37秒ブラックアウト〜エビ固め)
×デイビーボーイスミスJr.
※ど迫力のKES対決はランス・アーチャーに軍配
【G1 CLIMAX Aブロック公式戦】
×真壁刀義
(8分43秒ブラディサンデー〜体固め)
〇プリンス・デウ゛ィット
※これがバレッドクラブのやり方…煮え切らないしょっぱい試合!真壁が敗北
真壁「オイ、なめくさったことしてくれたなコノヤロ ー。オイ、BULLET CLUB つったな? ただじゃすまさ ねーぞコノヤロ~! オイ、俺はもう頭にきた。壊滅 させてやる、コノヤロー。複数プレイ? 俺の得意な とこだ。やってやるぜ。まさか、このG1の舞台でそれ やるとは思わなかった。俺を怒らせたら、どうなるか 。いまさらフェイクのすみませんは、通らねーぞ。地 獄を見せてやる!」
――あと一勝で、優勝決定戦が見えただけに、煮えく り返る思いが?
真壁「だからこそだろコノヤロ~。たしかに欲望にま みれて手段は選ばない、いいと思うぜ? ああ、実際 よ、この俺様はハラワタが煮えくり返ってきたぜ。こ のリングに上がるのが嫌なくらい、やってやる。前に 言ったよな、開戦だって。覚悟しとけテメーら! こ のG1のリングでよ、『いいぜ』とは言ったぜ。この俺 様にしたの後悔させてやる。俺様が怒ったら、一番こ ええのテメーらが一番わかってるはずだ! マジだぞ ?」
【G1 CLIMAX Aブロック公式戦】
〇小島聡
(11分56秒ラリアット〜片エビ固め)
×オカダ・カズチカ
※天山広吉の気持ちを背負い小島が第3世代の意地みせてレインメーカーオカダ・カズチカ粉砕下馬評を覆した…IWGP挑戦もアピール。オカダ・カズチカ連覇ならずG1の壁高く
小島「外道の親分が何か言ってるな? あ の叫び声が何よりの焦りの証拠だろ。オカダ、初対決 であそこまで完膚なきまでに痛めつけられて、次はど うするんだ? G1もおもしろいけど、その前におまえ はIWGPのチャンピオンだろ。そのチャンピオンがあ そこまできれいに負けてしまったら、次はどうしたら いいと思う? 自分で考えろ。そうだ。IWGPのヘビ ー級選手権だ。いいか? 俺はたった一回のチャンス であそこまでこっぱみじんに粉砕した。これ以上ない 勝ち方だろ。これをIWGPに挑戦しないでなんていえ ばいいんだ!! G1は残念な結果になったけど。ただ、 俺の野望はもっともっとデカいぞ。IWGPは、3年前 にとって、それからご無沙汰している。挑戦させろ? 新日本プロレスはどう考えるのか? オカダ・カズ チカはどう考えるのか? テメーらでよく考えろ!」
※オカダは床に倒れこむ。
外道「フ○ック! 小島オイ! テメーごときがよ! テメーごときが、止めたのか?! テメーごときがレイ ンメーカー止めたのかコノヤロー?! レインメーカー 止めたのがテメーか?! 笑わすなコノヤロー!! オイ! 次だ! 次やった時だ。完璧に叩き潰してやる!こ れ(IWGPヘビーベルト)が欲しいか?これが欲しけ ればよ、懸けてやってもいいよ。フ○ック!(と言っ て控室へ)」
【G1 CLIMAX Aブロック公式戦】
〇棚橋弘至
(10分56秒スモールパッケージホールド)
×柴田勝頼
※新日本に残った者と出て行った者の宿命対決は逸材が閃きで技あり勝利…Aブロック1位.で優勝決定戦進出
棚橋「(険しい表情で)ウッシ! あと一つ! あき らめずにここまできた。あと一つ!」
――柴田選手とのひさびさの試合はいかがでした? 棚橋「あ~……。なんかさ、昨日、『プロレスがおも しろくなってきた』って言ったんでしょ? よかった じゃん? どの口が言ってるのか知らないけどさ…。 寝言は寝て言えっつーんだ、コラァ!!(怒りを爆発さ せて)」
【タッグマッチ】
飯伏幸太
曙
〇桜庭和志
(13分25秒サクラバロック)
×YOSHI-HASHI
石井智宏
飯塚高史
※飯伏幸太と石井智宏がバチバチ
【G1 CLIMAX 優勝決定戦】
[Aブロック1位]
×棚橋弘至
(26分44秒スターダストプレス〜エビ固め)
[Bブロック1位]
〇内藤哲也
※内藤哲也が悲願のG1初制覇=優勝
復帰二ヶ月からの二日前に膝の水を抜き痛み止めなしでのぞんだ過酷な状況の中G1優勝
内藤「まずは田中将斗のNEVERベルトそしてIWGPオカダ・カズチカだぁ、俺が新日本プロレスの中心に主役になる」
悲願の『G1 CLIMAX』初優勝を遂げた内藤に、木谷 高明会長が表彰状を授与。さらに、元サッカー日本代 表の中山雅史氏がG1トロフィー、東京スポーツの柴田 惣一氏が東京スポーツ賞、タレントの小森美果さんが 優勝盾、木谷会長が優勝旗、菅林直樹社長が賞金1,00 0万円の目録を贈呈したのち、野上慎平アナウンサー による勝利者インタビューが行なわれた。
■勝利者インタビュー
――超満員の両国国技館で優勝旗を振り回した気持ち 、いかがでしたか? 内藤「俺、欠場期間中、『どうせ、みんなはもう、俺 のこと忘れてるんだろうな』って思ってました(※否 定する大歓声)。『俺がいなくても、みんな何も思わ ずに、普通に新日本プロレスを見てるんだろうな』と 思ってました。お客さんを、俺、信用してなかったッ ス。でも、復帰して、大した動きもできないのに、ケ ガばっかして、ヘタな試合ばっかして、それでも、こ んだけ大声援でいつも応援してくれて、ホントにあり がとうございます!!(※大拍手&大歓声&大内藤コー ル)」
――「お帰り」の声と共に大「内藤」コールです! 内藤「(※涙声で)いや、もう、この何ヶ月間の苦し みが、吹っ飛びました。本当に、最高の空間でした( ※大拍手)」
――棚橋選手との闘いの中で、膝を集中攻撃される場 面もありましたが? 内藤「『もう、膝は壊れてもいいな』と。どっかの選 手が『プロレスに右膝1本くれてやる』とか言ってた よね?俺は、プロレスのためじゃない。プロレスを応 援してくれる皆さんのために、膝の1本や2本、くれて やろうと思って闘っていました!(※大拍手)」
――ちょうど1年前、8月7日仙台で右膝じん帯断裂が ありました。あの日、仙台に戻って来て、涙を見せた 内藤選手です。いま、こうして優勝して両国の超満員 のファンに包まれて、ファンの温かみを改めて感じた のでは? 内藤「『ファンに助けられた』とか『ファンの声援が 力になった』とか、『なんか、そういうのどうなのか な!?』って正直、思ってました。でも、自分が苦しい 状況になったとき、ホントにファンの皆さんの声援が 力になって、今日、最後まで頑張れました。ホントに ありがとうございました!(※大拍手)」
――これからは『G1』チャンピオンとして追われる立 場になりますが? 内藤「『G1』チャンピオンかもしれないけど、俺には 借りがいっぱいあるんで。IWGP?オカダ・・・いや、そ の前に! まーずーは! NEVER(無差別級王座)、俺 は、田中(将斗)から行きたいと思います(※大拍手 )」
――NEVERのベルトを獲って、その先を見据えた目標 ですね? 内藤「俺自身、納得してないんで! しっかり闘って! 田中を倒して! IWGPのベルトに挑戦します!(※大 拍手)」
――最後にマイクをお渡しします! 内藤「(※大・内藤コール)テレビ、インターネット 、映画館でご覧の皆様、そして! 今日、この最高の空 間を作ってくれた会場の皆様!最後までご観戦ありが とうございました!(※大拍手) どんな夢でも、諦め なければ可能性はゼロじゃない。あきらめなければ、 道が自然とできて行くと俺は思います。俺の夢は!新 日本プロレスの主役になること。簡単な道じゃない。 険しい。『やっぱりムリだろう』って思うでしょ? だ からこそ! 俺は! チャレンジしたい。だからこそ、 あきらめずに、夢を追い続けたい。誰に!誰に何を言 われても! かまわない。俺の夢は変わらない。新日本 プロレスの! 主役は! 俺だ!(※大拍手)」
ここで尾崎仁彦リングアナウンサーが内藤の名前を コールすると、ブルーのテープがキャノンで発射され 、リング上へ降り注いだ。
―ビールの味はどうですか?
内藤「いやぁ、もう、 なんか、言葉が出てこない! ツラかったッスね! 思い通りにプロレスができなくて、ツラかったッス! ありきたりの言葉だけど、ホントにファンの人に助 けられたなって。今日の会場のお客さん、そして遠く から、全国から、気を送ってくれたお客さん、どうも ありがとうございました! あと1つ忘れちゃいけな い。棚橋! いや、棚橋さん! あなたと優勝決定戦 、闘えてよかった! あなたに勝って、優勝できたこ と、スゲー誇りに思います。次はもっと大きい舞台で 、棚橋さん、やりましょう! そして俺が、勝つ! 棚橋さん、ありがとうございました!」
――長期離脱、初めての経験だったと思いますが、苦 しかった8ヵ月間、どんな気持ちでリハビリをし続け ていたのですか?
内藤「帰って来れるのか、帰って来たとしても、居場 所はあるのか、みんなが迎えてくれるのか。スゲー不 安な日々でした。さっきもリング上で言った通り、俺 がいなくなっても、誰もなんも思わねぇんだろうと。 現在の新日本プロレス、盛り上がってるから、俺の居 場所なんかねぇんだろって、ふてくされてる部分あり ましたよ。でもそうじゃなかった。復帰してから、不 本意な負け方しても、それでも『内藤!内藤行け!』 って言ってくれたお客さんにスゲー感謝してます! 恩返しは、リング上からちょっとづつしかできないけ ど、これからちょっとづつ、ちょっとづつ、恩返しし ていきたい。そして、お客さんの信頼を、俺は掴みた いと思います」
――欠場する前と、復帰した後、ファンに対する思い というのは、内藤選手の中で変化はありましたか?
内藤「もともと新日本プロレス大好きですから、新日 本プロレス大好きだし。だから、やっぱ、ファンの時 の気持ちを忘れたくないんで俺は。今までも俺の中で 、大切にしてたけど、これからより一層、ファンの方 を大切にしていきたいなと。そして、もっと、もっと いいプロレスを広めて、みんなで楽しみたいなと思い ます。その中心は、俺でありたい」
――内藤選手がデビューを飾ったのは2006年のことで す。お客さんがなかなか集まらなくて、苦しかった『 G1』も経験したと思います。その中で、大いに夢を語 ってついに掴んだ、あの両国の雰囲気、どう捉えまし たか?
内藤「ホントにもう、最高の空間でした。最高の空間 だった。これは、俺らだけじゃない。スタッフの方も そう、リング作ってくれる方もそう、警備してくれる 方もそう、お客さんもそう。レスラーだけじゃ、成り 立たないもんなんで。俺は感謝の気持ちを忘れずに、 夢、新日本プロレスの主役へ、一歩一歩近づいていき たいなと思います」
――改めて、田中将斗選手の名前も出ましたが、この 後の内藤選手が進むべき道を教えてください。
内藤「『なんでNEVER.なんだ?』と思う人もいるかも しんない。『IWGPにいかなきゃ、おかしいだろ?』 って言うと思う。俺もファンだったら、そう思うと思 うよ。でも、俺は秋田の借りは忘れてない。あの時の 悔しさ、あれを、俺の中でも消化しない限り、前へは 進めないんで。『まずは』って言葉が気に食わないん でしょうけどね。改めて言ってやりますよ! 『G1』 を獲った、さぁこれからどうする? ま・ず・は、田 中! オマエの持つNEVER.からいきたいと思います。 そして、みんなを納得させるかたちで、IWGPに進み ます!」
――今日の決勝戦、先程棚橋選手を称えるようなコメ ントもありましたが、“エース”という点で、棚橋選 手からその座を奪い取る、そういう覚悟、決意につい て、改めてどうですか?
内藤「棚橋に憧れて、新日本入って、棚橋を追いかけ てヘビー級に来た。ずっと俺は棚橋の背中を追い続け てきた。まだ越えたとは思ってない。1回勝っただけ だ。ただ、あんだけ大きい壁がいてくれたら、越えご たえがあるだろ?! あのエースを越えたとき、新しい 景色が見えるんじゃないかなと。新しい新日本プロレ スが、見えてくるんじゃないかな。それは、中邑じゃ ないんだ! オカダじゃないんだ! 俺がやらなきゃ いけないんだ! 俺にしか、できないんだ。その時、 確実に、主役に、みんなが認めるかたちで躍り出たい と思います。俺の夢は変わらない! 誰に何言われて も変わらない! 新日本プロレスの主役は! 俺だ! ありがとうございました!」
※コメントルームに大の字に倒れこんで、しばらく動 けない棚橋。ヒザをついて半身になって。
棚橋「あとちょっとだった……。あとちょっとだった な……。最高の会場で、最高の勲章。あとちょっとだ った。でも、大丈夫だ。俺、疲れてないから!」